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2016年6月10日 (金)

町田ゼルビアのカルフィン・ヨン・ア・ピン  スタメン発表

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徐々に日が暮れていきキックオフが近づいてくる。

選手たちがアップを続けるなか、スターティングメンバー等の紹介が始まった。

町田といえば元清水のカルフィン・ヨン・ア・ピン。

清水にいたときは怪我続きでろくに試合に出られなかったが

町田に来てから超健康になられ、怪我知らずで激しいシーズンを乗り切っている。

スコアボードは電球が点灯するだけの簡素なもの。

日本平で昔使っていたような、磁力で立方体が回転する6色カラーではない。

初代ゲームボーイのような白黒感。ドット絵。

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陸上競技場でピッチレベルだと

スポンサーボードが邪魔でまるで見えないという。

遠いし見えないしで良いとこなしだ。

専スタだとスポンサーボードが手前の死角に隠れてくれるので邪魔にならない。

遠いだけでなく遮蔽物もあり見えないのが陸上競技場。

いっぱいいっぱいな町田市陸だが、この悪条件が戦意を生み出すのか。

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町田ゼルビアの戦術として相馬監督が浸透させているもの。

絶対守らせるもの。

それは相手を挑発する行為だ。

試合開始時点からひたすら挑発し続ける。

そして審判の前で相手をキレさせ、イエローカードを食らわせる。

いざ相手がイエローホルダーとなり、審判を味方につけたら

あとは決行するのみ。

相手の死角から強烈な飛び膝蹴りを食らわせるなど

大胆な攻撃に出る。

審判の判断として、被害者側がイエローホルダーであるので

加害者の行為が罰せられることは、よほど明確でないとありえない。

もちろん主審が近くにいないことが前提でこのアタックは行われる。

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この相馬監督の戦術のおかげで

町田ゼルビアはJFLからJ3、そしてJ2へと駆け上がり戻ってきた。

対戦チームとまともに戦力を比べたら、圧倒的に負けている。

だったら町田には知恵がある。

町田の戦意を見せようじゃないか。

この相馬戦術、相手を挑発し、さらに相手にイエローを食らわせ

そのあとで相手をピッチの外に出させるような打撃を食らわせる、

これが町田ゼルビアをJ2で上位に君臨させた原動力だ。

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だが今回はやりすぎた。

これは相馬監督も気まずかったろう。

いつも通り、相手のエース、J2得点王の大前を必死に挑発し

審判の前で非紳士的なふるまいをさせてイエローカードを食らわせ

そのあとで決定的な怪我を負わせる。

ここまでは良かった。

戦術通り、井上は大前の背後の死角から走りこんで全力の飛び膝蹴りを食らわせた。

よし、よくやった、相馬監督がガッツポーズをとる瞬間だ。

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だがその次の瞬間、相馬監督が苦い顔をすることになる。

大前は死角からの強烈な打撃に一瞬気を失い

まったく受け身をとれずに仰向けに落下した。

そして遅れてジャンプ地点から落下する井上は

ここぞとばかり、大前の無防備な胸に向かい

エルボーを全体重をかけて決めた。

井上の肘が入った大前の肋骨は四本が折れ、

そのまま肺を挫傷させて致命傷を負わせた。

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井上は自分の行為がファウルもとられず

見事に決めたと満足して場を離れる。

だが相馬監督はそれは違うと混乱する。

この戦術はやりすぎないのが利点なのだ。

あくまでその試合、ピッチの外に出す程度に抑えておくべきだ。

だが井上の二度目のアタック、高所からのエルボー炸裂は度を越えたものだった。

そこまですると面倒だと苦い顔の相馬監督。

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この相馬監督の戦術自体、決して否定できない。

対戦相手の戦力と自分のチームを比較して

これは10回対戦しても9回は負けるなと判断する。

だが勝つ方法はある。

それを実行するのだ。

そこには町田ゼルビアの監督スタッフ選手が一丸となった強い戦意がある。

なんとしても勝つ、勝たなければ今の生活すら失われ

自分達はこの舞台から消えていくだけだという崖っぷちの心意気。

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去年までJ1でやっていたり、海外に渡っていたりと

そんなお気楽なサッカーをやってきた連中とは違う。

町田ゼルビアは全員下手で才能も劣るが

唯一負けないものがある。

それが戦意だ。

勝てば官軍、負ければ賊軍。

勝たなければいけない。

勝つことでサッカージャーナリスト達も町田ゼルビアを認めてくれる。

勝つことがすべてだ。

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相馬監督が中心となって仕掛けるこの戦術は

実は世界的にも有効なものだ。

世界貿易センタービルにハイジャックした飛行機を突っ込ませた事件。

なぜ自分達も死ぬのにそれができるのか。

そこを丸めこみ洗脳するのが上層部の仕事だ。

相馬監督は選手達に仕込む。

いいか、絶対に相手を怪我させろ、中心選手をピッチの外に弾き出せ

ただむやみにラフプレーをしても駄目だ。

相手を挑発し続けろ、のってきたら審判の目の前で非紳士的な行為をさせろ

イエローカードを食らわせたら、こっちのアドバンテージだ。

ここぞというときにクラッシュさせろ、相手の体を崩壊させるんだ。

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この戦術をそのまま実行し続ける町田ゼルビアの選手たちは

世界貿易センタービルにハイジャックした飛行機を突っ込ませた実行犯達と

同じメンタルだ。

たくましく自信があり強い戦意を持っている。

左伴社長が口をすっぱくして繰り返すJ2で必要な戦意。

それがこれなのだ。

町田ゼルビアの選手達は自分達のプレーに対して何も疑問は持っていないし

結束してこれまでも、そしてこれからも続けようとしている。

それを仕込んだ相馬監督だし、後押しする町田ゼルビアというクラブそのものだ。

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この戦意を見習わねば、清水エスパルスのJ1昇格はない。

エースのJ2得点王、大前を失ったのは大きな痛手だ。

だが大前を失った代わりに、町田の戦意を考え、町田がなぜそこまでするのか

町田の戦い方の恐ろしさとしたたかさとは何なのかを考えてほしい。

戦意のないクラブに勝利はない。

獰猛な町田ゼルビアの戦意。

清水エスパルスにはない戦意。

この戦意こそフットボールの根幹だ。

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もちろん町田のような戦術をしてはいけない。

あれは戦力のないクラブがとったなけなしの戦術だ。

世界貿易センタービルにハイジャックした飛行機を突っ込ませた実行犯達は

指導者達にとって使い捨ての駒なのだ。

町田ゼルビアの選手達は残念だが、全員が使い捨ての駒だ。

あのような非道な戦術を強いる相馬監督を誰もが尊敬するのだが

実際、相馬監督はすべての選手を使い捨ての駒としてしか扱っていない。

彼らは全員消えていく存在だ。

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清水エスパルスは選手を使い捨ての駒にはしない。

イングランドプレミアリーグで主力として活躍し、リーグ優勝を果たした者もいる。

彼らのキャリアのステップアップが大前提だ。

選手を使い捨てにしない時点で、町田の戦術は清水にはありえない。

だが戦意は見習わなくてはいけない。

致命傷を負った大前から受け取らなくてはならないのは

相手への憎しみでもなく、審判への不平でもない。

町田ゼルビアの戦意だ。

この戦意を我が物にし、清水は自分達のまともな戦術で戦っていく。

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ろくに試合も見ない適当なサッカー評者が

町田ゼルビアの今年を褒め続けていたが

そろそろ頭を冷やして戦いの内容を見つめるときがきたのではないか。

あの捨て身の戦術、捨てるのは選手達だけで町田ゼルビアはあり続けるのだが

あの戦術は評価に値しない。

だがそこにある戦意は凄まじい。

よくぞ相馬監督はここまで捨て駒達に闘争心を掻き立てさせたものだ。

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町田ゼルビアの戦意。

決して褒められない戦術だが、町田ゼルビアの全選手が自信を持ってやり遂げる。

勝てないゲームを勝つ。

絶対に勝つ。

そうした戦闘への無謀なまでの情熱を、清水エスパルスは学ぶ試合だった。

戦わなければいけない。

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