お笑い

2017年12月 4日 (月)

M1グランプリ 2017 敗者復活戦

30位、ランジャタイ

我がくそったれ人生にさよならポンポン。

このフレーズが頭に出てきて強烈だ。

そして連呼し続ける。

わかりやすさとインパクト。

見て得したと思えるネタだ。

上手い漫才を見るのと同じぐらい、こうした個性だけの一発ネタを見るのは好きだ。

 

29位 笑撃戦隊

刑事の取り調べと野球選手のヒーローインタビューの合わせ。

クレバーなネタを量産する芸人が大勢いるわけだが

どうやって売れえるか。

ずっと野球ばっかやっていて、という理由で乗り切る天然さな部分がウケた。

 

28位 からし蓮根

ラブコメ。

全然つまらんなあと思って見てたのに

しかも中学生かい、っていう部分に急遽ウケた。

テレビを見ていて声を出して笑うことは少ないので、結構ウケたんかな。

 

27位 Aマッソ

女性コンビ。

見ていて少し身構えてしまう。

明らかなブスでもないし、美人でもない。

この中庸さに対してどういう角度で見たらいいのか難しいものだ。

お笑いは本音で演じて本音で見るものだから、それは大事なのだ。

二人のキャラクター、声質が近いのが難点。

奥多摩行けという終わりは刺激を与えるが、そこどまりでは上っ面だ。

 

26位 三四郎

点で見ると面白いんだけど

全体として小粒で終わってしまった。

動きで魅せてくる印象あっただけに

その要素がなくなると失速。

すでに売れていること前提でタレント的いじりを出しているのが残念。

ボクサーと同じで、芸人はハードな環境から脱すると終わりか。

タレントとして面白い二人ですけどね。

ネタ芸人として伸びしろなくなったか。

もっともっと二人のネタを見たいけど、これでは残らない。

一番勢いがあって最高な三四郎がこのネタではお笑い界の欠損。

 

25位 東京ホテイソン

ネタが静かすぎて、六本木ヒルズ前を通る車の騒音が響くという。

これは切ない。

 

24位 アイロンヘッド

急にセリフが聞き取りやすいベテランが登場。

ぼけっと見ていると、突然に力量が迫ってきた。

よそ事しながら見ていたのに、すんなりセリフや設定が入ってくる力量。

下手な漫才師が並んでいると、さすがに上手さがよくわかる。

面白いけどコント過ぎて悩みますな。

 

22位 セルライトスパ

レンタカー。

一本調子で終わってしまった。

手癖だけで繋いでしまった。

 

21位 囲碁将棋

スポーツクイズ。

仕草などの違いを当てっこ。

 

20位 天竺鼠

さらにもう一本マイクを持ってこようとして、つかみで大爆笑。

意外とこれまで見たことないパターンだ。

ささやかなことだが革命的。

真顔で肩を震わせ笑う人というのも、竹中直人的な派生で一技あり。

 

19位 霜降り明星

小学生時代。

ネタを作るに幾らでも広げていける構図。

とはいえ、どれか一つで掘り下げてほしいところ。

 

18位 見取り図

わら半紙というフレーズが懐かしい。

学校にしかわら半紙ってないですね。

前の霜降り明星が学校ネタをやっている都合、わら半紙がやけに頭に残る。

 

17位 ハライチ

宇宙人が体を乗っ取って全人類を支配する。

ちょっと手を抜きすぎでは。

 

16位 南海キャンディーズ

ベテラン身が増してきた二人。

ちんちんとか女性が言っても全然響かないこの質感。

畑荒らしとか田舎出身にはきついなあ。

銀行強盗ネタとか多いけど、銀行員の人は嫌なんだろうなあ。

 

15位 アインシュタイン

オラオラ系。

また新たな発見として、口の中が普通じゃない。

しゃくれの派生とはいえ、口の中まで普通じゃない。

 

14位 さらば青春の光

ボクシングネタを本気に思ってやりたがらない。

ひたすら絡みで尊敬できる構成だが、肝心の面白さがどうだろうか。

 

13位 大自然

メタボ二人のほのぼの漫才。

ストーリー仕立て。

最後までほのぼのしてピークが来なかった。

伸びしろたっぷりな二人だけに今後に期待。

 

12位 ニューヨーク

告白シミュレーション。

このぐらいできる芸人さんが山ほどいるわけで

売れるどころか年末の漫才コンテスト番組に出ることすら難しいわけだ。

 

11位 相席スタート

イヤリングが揺れすぎて目障り。

眼鏡しない方が顔が地味になって厳しい。

今回はこのスタイリッシュさが干され、ゆにばーすの濁りが選ばれた。

 

10位 スーパーマラドーナ

借金の取り立て。

顔の描写を育成ゲームの初期設定とか良いなあ。

昨年でMAXを見せている分、どう上っていけばいいのか。

 

結果として10位のスーパーマラドーナが首位となり

順位通りの復活劇だった。

そしてM1グランプリ本編では最終決戦に残れず。

今回のM1グランプリですが

才能を評していたマヂカルラブリーが酷評され、正直へこんだ。

冷や水を浴びせられた。

まだまだだ。

でもね、あのボケっぷりが幾らでも量産でき

積み重ねのあるぶれないものなら、未来だってあるはずだ。

決して一発芸のデタラメではない。

赤の他人の前で、無名の人間がふざけて笑いはとれない。

もっともっと創作に真摯にならねばと戒められる今回のM1グランプリだった。

厳しいのである。

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M1グランプリ 2017  とろサーモン優勝

今回は香盤が決まっておらず

くじ引きで一組ずつ選んでいくということで

出演芸人にとって地獄ですな。

これほどしんどいものはない。

殺す気かっていう。

よくこんな地獄なシステムをやったもんだ。

芸人からは絶対に発案しないはず。

舞台に立つ経験がない人が発案して、多くが支持したのだろう。

ぱっと振られて、さっとネタをやれってのはきついですよ。

フリートークと漫才は180度違う。

作りこんだものだから。

無名の人間が表舞台に出て、笑いをとるのは非常に困難なこと。

有名な人間が、誰にとっても間接的な知り合いである芸能人が

笑いをとるのとはわけが違う。

そんなネタを突然やれって言われてやるのはしんどい。

全員死ぬ。

 

まず今年は敗者復活の発表から。

三四郎はまたもや駄目だった。

アインシュタインが良いとこまで残っているのが意外。

アインシュタインがいかに嵌まるかってのが

お笑い界の命題ですよ。

持ってる要素がしゃくれだけじゃないんですよ。

僕も何年も悩んでます。

スーパーマラドーナが敗者復活に決定。

妥当すぎてなんの感慨もない。

 

籤で選ばれた一組目は、ゆにばーす。

ある意味、最初で楽ですよね。

漫才はなかなか直視できない光景。

翼の折れたエンジェルの熱唱がシャワー室でなくベランダだったのは面白かった。

ねえねえ、と繰り返す個性。

これだけきっちりとキャラを作ってきているコンビが

今の世の中、山ほどあるわけで、なかなか売れないわな。

養成所が山ほどの芸人を毎年輩出し続け

お笑いの小劇場も都市部にいくらでもある影響だろう。

このレベルで作りこんできたら、20年も前なら即売れてるよな。

 

二組目はカミナリ。

昨夜のIPPONグランプリにも出てましたね。

芸能界における力が全くない、フリーよりも価値がないような事務所に

実力ある芸人たちが集まり、こうして結果を出していくのは面白い。

相変わらずの張り上げるツッコミスタイル。

ボケの頭を引っぱたき続ける、昨今のタブーを破るスタイル。

破れるこの二人の見た目がすべてなのだろう。

ただ、漫才としてはそんなに面白くないですね。

 

三組目はとろサーモン。

大ベテラン。

貧乏なメタボ太りという、世間にありがちなフリーター像を感じさせる。

剥げているツーブロック。

これもまた、この世代特有の像を感じさせる。

温泉うんぬんより、ふて腐れ続けた漫才。

審査は非常に高得点が出た。

 

四組目は敗者復活のスーパーマラドーナ。

コンパということで

ボケが一人芝居を延々と演じ続け、ツッコミが実況し続けるような相変わらずのスタイル。

こうしたスタイルを築けたのがすべてだろう。

審査の点がどうこうより、自分達のスタイルを生み出して確立した。

それが簡単にぶれるような弱いものではなく

どこから突かれても揺さぶられても頑強だということ。

 

五組目はキングオブコントで優勝したかまいたち。

怪談。

これまでで一番引っ掛かりがないものだった。

オーソドックスの極み。

タレント性を売り出すコンビばかりが目立つなか

どうしても弱い。

弱い分、審査の点は高かった。

敗退したゆにばーすが映されたが

死んだふりをするゆにばーすに完全に持っていかれてるものな。

余りに弱いかまいたち。

だが審査の点は良かった。

 

六組目はマヂカルラブリー。

ミュージカルをやると言って、何かのミュージカルをやりだしたようでいて、オチが全部客。

この人たちのセンスであって

これがやりたくてやっていて

やりたいものに合わせたらコントじゃなくて漫才ベースが一番活きたっていう。

点数はどん底な低さ。

仕方ない。

どうやったら自分たちを活かせるか、自分たちが伸び伸びとできるか

才能を発揮できるか。

それに対して上沼氏が辛辣なコメント。

悔しさをバネに、もう売れるしかないですね、マヂカルラブリー。

本音としては漫才コンテストにこうしたドラマはつねにあるものなのに

誰もが表立って良い顔をして、出さないんだよね。

それを上沼氏がやってのけたのは革命的だし、正直で誠実。

マヂカルラブリーのへこみっぷりも正直で誠実。

 

七組目はさや香。

特にボケてもいないし、オチてもいない。

だが非常に手馴れている。

ここからどう進歩、進展いくのか。

何作るの歌の漫才は、ここ数十年ほど山ほどやられてきているが

これほどストレートでひねりのないものは初めて見た。

 

八組目はミキ。

漢字のネタで、TIMのような体文字も繰り出される。

ただ中身が余り入ってこない。

流れてしまっている。

すべるっていうのは、これじゃないか。

だが審査は最高得点。

 

九組目は和牛。

ウェディングプランナー。

プランナーとの打ち合わせと、結婚式の実演の二段階を踏んでおり技巧的。

弾けたいだけ弾けるにはマヂカルラブリーのような単純構造がいいが

込み入った構造となった和牛のネタは、弾けるに少し不利。

だが審査はミキを越えて最高得点。

 

十組目はジャルジャル。

相変わらずの機械仕掛けな言葉遊び。

ぶっ飛んでハイになっていく。

巨人師匠と松本さん以外は総じて低いですね。

これをどう評価するかっていう、それだけですから。

相対評価にできず、絶対評価のみで

評価したのは巨人氏、松本氏だけという。

漫才師でない人は思い切って評価できない。

以前からM1の審査はそうなる。

漫才師でない審査員は漫才の形にこだわる。

それもまたM1。

 

最終決戦は和牛、ミキ、とろサーモンの三組。

一本目のネタの得点は関係ない。

 

とろサーモン。

石焼き芋。

一番有名なネタでしたね。

 

ミキ。

こちらも有名なテーマソングネタ。

お馴染みの王道を出してきて、さすが最終決戦。

 

和牛。

旅館の仲居さん。

二本目のネタも二日目の宿泊があり、二段階のネタ構造。

 

とろサーモンとミキのネタはこれまで何度も見てきただけに

どのぐらい面白いのか判断がつかない。

初見のネタなら素直に判断できるが

ベストネタを持ってきたとろサーモンとミキに対して

それぞれがどのぐらいのポテンシャルを持っていたのかよくわからなくなってしまった。

和牛は毎回決勝に残るので今回も新ネタ。

面白さが判断できる。

弱ったな。

今の感情でいえば和牛だが

とろサーモンとミキのベストネタは果たしてどのぐらいの威力があるのだろうか。

 

最終審査発表。

とろサーモンの優勝でした。

和牛は惜しかった。

和牛を推した審査員も多かった上で、とろサーモンの勝利。

お疲れさまでした。

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2017年12月 3日 (日)

堀内健  IPPONグランプリ優勝

この番組はテレビを見ながら一緒に考え続けるわけです。

絵を見て一言など、そこに親子関係をもってきたか、とか

芸人さん達の目のつけどころに感心するばかり。

ものをどう見るかっていう、そこに尽きる番組だと思う。

発想よりも見方重視。ここが他のお笑いや大喜利と違う部分かもしれません。

その視点で斬るという責任、切なさ、そして笑い。

 

堀内さんと若林さんによる決勝戦のアフレコ対決。

あれは難しくて自分は良いものが浮かばなかった。

ホリケンさんが二匹のモルモットに夫婦関係を持ち込むまでは

想定内のレベルの答えだったと思う。

だが片方のモルモットが弾かれたあと、若い嫁さんという設定を出して

そのぼやきを半ば喜びながら口にする解答は見事だった。

IPPONだ。

 

川島さんの懐かしいもの絵は本当に懐かしいものばかりで

笑うというよりノスタルジックな世界に酔えた。

 

これだけ能力の高い人間たちを前にして

自分は何ができると思うと悲しくなるが

淡々とやっていくだけだ。

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2017年11月16日 (木)

M1グランプリ  ファイナリスト決定

準決勝で敗れた漫才師を見ていくと

三四郎はまたも残れなかった。

吉本以外で残るには噛ませ犬として全く無名の方がアドバンテージがある気がする。

 

前回ファイナルの最終ステージまで残ったスーパーマラドーナも敗退。

たぶんクウォリティは変わらないけど、前回と同じままなら残す価値なしという判断もあろう。

前回の形態が彼らのポテンシャルをすべて発揮したピークだったからね。

 

準決勝のワイルドカードがまた昼間にあるのだろう。

アインシュタインがポテンシャルを発揮するにはどうしたらいいか。

しゃくれアゴで売っているが、実はそれだけでない。

ちり毛がひどい上、若禿げでもあり、皮膚は鉛のような錆びついた色をしており

目は細く尖ったきつね目、視力も悪く眼鏡、滑舌も悪い。

これだけの要素が一人の人物に集合して圧し掛かっているため

しゃくれアゴだけをいじっても到底足りないのだ。

他にも異常な部分が山ほどあるしと、見ている側はもやつきを抱えてしまう。

その解決が図られたとき、彼らに道が開けるのだろう。

 

そしてファイナリスト。

和牛は賢く怖いおっさん二人が仕事として芸を見せ

笑わせてあげているという姿勢が見えすぎてしまい

そこがマイナスかな。

昔の全員集合で志村けんが真剣に馬鹿を演じきり、誰もが騙されたように

こいつはお笑い以前に天然だと思わせる部分があってほしい。

大抵のコンビは片方がそういう天然さを持っている。

だが和牛は二人とも怖さと賢さが滲み出ており

その部分での解決、もしくは発展が見られないと

関西ローカルでの職業芸人として終わり、東京で全国区のタレントにはなれない気がする。

 

吉本以外で残っているのがカミナリだけのようだ。

前回に引き続きのファイナリスト入りだが

まったく力のない芸能事務所に所属する無名に近い芸人というスタンスが

吉本から歓迎されているのかもしれない。

渡辺プロの芸人は準決勝には多く残っていたがすべて淘汰。

 

ジャルジャルはいつも通りの高いクウォリティを発揮するが

それが頂点に辿り着くかどうかですね。

ある意味、スーパーマラドーナと同じ立ち位置にいる。

めちゃイケが終了して、レギュラーたる彼らに話題性がある点で残れたか。

 

ミキは一本調子でありますが、ここまでバタ臭い若手も他におらず

ツッコミが主役を張るのも他におらず

一枠あって当然だろう。

スタジオに観覧にきた若い女の子達を大爆笑させれば

審査員の採点もついてくるかもしれない。

 

とろサーモンに対しては余り華やかな印象は持っておらず

よく残ったなと思う。

いまさら以前と違ったものもやっていないし

どう爪痕を残すだろうか。

 

ゆにばーすは昨今珍しいほど清潔感のない女性がボケる。

よくよく観察すると、そこまで不潔なわけでもないが

遠目に見たときの清潔感のなさが激しい。

 

かまいたちの漫才は余り面白いのを見たことがなく

顔芸で乗りきるものばかり。

コントは優勝したが漫才はどうでしょう。

 

今回の大本命はマヂカルラブリーだろう。

ボケの奇抜さ、ツッコミの穏やかさ、スタイルの新しさ、

どこをとっても売り出したい芸人のお手本のような存在だ。

昨今のネタはどこを笑ったらいいかわかりやすくなってきたし

地味に技術が向上し続けている。

なかなかチャンスがなかっただけに一発で決めたいが

すべる要素も多々あるコンビであり、スタジオに観覧に来る若い女の子達次第か。

彼女達が本来笑うべきでないところで先走って笑ってしまい

ここが笑いどころだという部分で鎮火してしまう恐れもある。

かつてM1におぎやはぎが出たときは完全にそうなり、悲惨なものだった。

 

12月3日のファイナルが楽しみです。

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2017年10月 2日 (月)

キングオブコント2017  パーパーの今後に期待

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キングオブコントを見ていて最も声を出して笑っていたのは

アンガールズの一本目、浜辺のネタだった。

荷物を盗まれて水着で帰ることになったが、ジーパンだけ借りることになり

ジーパンをどうやって上着にするかという試行錯誤。

昔ながらのバカドリルを思い出し、世代的に懐かしかったし面白かった。

言葉遊びでなく、ジーンズを無理やり着て挑戦していく。

これは駄目だの繰り返し。

非常に馬鹿馬鹿しく心底笑えた。

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かまいたちの一本目、告白シチュエーションの覗き見は

途中までわりとどうでも良かったのに

最後の畳みかけ、震える覗き見が危機を乗り切っていく姿に心を奪われた。

あれは見事だった。

絡みのないはずのコントが、最大限絡んでクライマックスを迎えた。

その点でも大きな裏切りであり笑わされた。

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わらふぢなるおはサンドウィッチマンのやり口そのままに思え

後進ならサンドウィッチマンを超えてなければいけないのに

サンドウィッチマンが偉大に見えてくるばかりだった。

これでは厳しいし未来がない。

先人のやり口をそのまま真似るなら、先人を超えなくては。

こういうサンドウィッチマンのフォロワーを見ると

いかにサンドウィッチマン自体が洗練された最高のネタをやっているか身に染みる。

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パーパーは卒業式ネタがだだ滑りだったが

気になってネットで他のネタを探っていくと非常に面白く

将来に期待したいコンビだと発見できた。

にゃんこスターは縄跳びネタ一発だけで

タレントとしては別だろうが、ネタ芸人としては伸びしろはない。

だがパーパーは他のすべてのネタのキングオブコントと同じレベルで作られており

今後の熟練、いかにブレイクネタを作れるかが期待される。

にゃんこスターは二人ともルックスがそこそこ良い。

だがパーパーは二人ともブサイクだ。

女性の方の演技が、無駄な動きは一切ない芝居という最低限の状況であり

それはそれでシュールさもあっていいのだが

女性の顔をもっと客席側に向かって見せるようなネタ作りをしてほしい。

パーパーは解散せずにこのまま続け、10年後のブレイクを目指してほしい。

才能ある。

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ゾフィーはいかにも問題になりそうなネタだった。

母親を飯作りとしてしか見ていない。

にゃんこスターの後にネタをやったコンビは総崩れしており

それがなければもっとウケたかも。

ダイレクトに受けとめるのではなく、大人が斜に構えて見て笑うようなスタンスが必要だ。

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GAG少年楽団は大体こんな調子のネタが多く

普段のアベレージを出して、だだ滑りしたといった格好だ。

だが彼らのキャリアの中にはもっとベタに笑いがとれるヒットネタもあり

それを持ってこなかったのは疑問だ。

一番は外見の問題があり、今回の年寄ネタでは三人本来の容姿が生かされておらず

メイクやウィッグにこだわった結果、個性が消滅している。

さらに年寄り演技を三人とも同様にした結果、やはり個が没する。

本人たちの作りこんだ満足度と比べ、ぱっと見のクウォリティが劣化している。

このネタじゃなりだろと強く言いたい。

だがこのぐらいのマスターベーションな演劇コントを量産しているのもGAGであり

良くも悪くもポテンシャルは発揮できた。

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アキナは音と照明を使い、評価を一気に下げてしまった。

従来通りのやり口なら審査員の点はもっと上がっただろう。

芝居ができない奴らが音や照明に頼る。

それはそれでお笑いなんだし何でもありだ。

だが芝居ができるアキナがわざわざそんなものを使い、自爆することはない。

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さらば青春の光は往年のドリフ大爆笑にありそうなコントだった。

パワースポットを長年警備しているのに、パワーを得るどころか不幸な警備員。

居酒屋の店員の商売やり口。

どちらもバブル時代の丁寧なセット造りで

ドリフターズの面々が演じているような雰囲気を感じた。

非常にオーソドックス。

尊敬できるコント師だ。

あとは飛び抜けた部分さえあれば。

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かまいたち キングオブコント優勝  にゃんこスターの爆発

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かまいたちの優勝は文句なしでした。

芸の力量、ネタの面白さ、普段からアベレージの高いコンビ。

一本目の告白シミュレーションは

覗き見がばれそうになる最後の盛り上がりが素晴らしかった。

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だが注目を集めたのは、にゃんこスターだろう。

縄跳びネタは二人の能力が最大限に活かされ輝いていた。

にゃんこスターの彼は芸歴も長そうだし

どぎつい芝居を発揮できるスタイルをやっと導けたのではないか。

ピンでやっていたとしても、コンビやトリオだったとしてもあの芝居はきつく

男女コンビで女が無表情で縄跳びをし続ける枠組みにピントが合っている。

にゃんこスターの彼女は縄跳びを発揮する機会を試行錯誤していたろうし

あのシンプルな枠組みにピントが合った。

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構成ギャグ芝居など諸々にかんじがらめな芸人達を突き放す。

にゃんこスターの縄跳びネタはそんな爆発を感じた。

盛り上がるサビで縄跳びをやらない。

そのたった一つの根拠あるボケの上で、二人が縦横無尽に跳ね回る。

あとは設定もゴリ押しで無理ありすぎだが、お笑いだから笑わせればいい。

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にゃんこスターのセンス、ポテンシャルの発揮ぶりに嫉妬せざるを得ない。

どんな芸術の分野であれ、クリエイターはつねにこうありたいと願う。

だが誰もがなかなかそれを生み出せない。

フリーだからこそ、正論の妨害に遭わず、笑いの結晶を作り上げられたようにも思う。

価値のない理論を喚き散らす作家や、それを無条件に支持するビジネス側がどれほど多いか。

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にゃんこスターはネタ芸人として伸びしろはない。

縄跳びが初めてにしてピークだろう。

タレントとして二人の見た目は華がある。

 

かまいたちに対する尊敬。

にゃんこスターに対する嫉妬。

そんなキングオブコントだった。

面白いものにはかなわない。

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2017年8月19日 (土)

仕事の前にシンナーを吸うな、 シティボーイズ×三木聡

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2017年6月13日、よみうり大手町ホールの公演。

三木聡の演出で野音や渋公でやってた頃が

最も勢いがあったシティボーイズライブ。

あの頃、レンタルビデオ屋に行くと、シティボーイズライブのVHSビデオがずらりと並び

みな貸し出し中だったものだ。

90年代後半、お笑い芸人、演劇人の誰もが必死に追いかけ続けたシティボーイズライブ。

私も劇場へ観に行ったものです。

二十代の頃の私はこれこそ求める最高の舞台だとあこがれたものだった。

時は2017年、私は相変わらずだらだら生きてるし

シティボーイズライブもなんだかんだでまだ続いているのが凄い。

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麻薬中毒患者の更生施設を舞台に、三人の老人ジャンキーが

現実か妄想か、曖昧な世界を暴れまわる。

私も生きることに対し、絶望と恐怖しかないのだけど

一瞬、気が休まるときを提供してくれるシティボーイズ。

舞台も映画も音楽も受け身なんだけど

小説は自分をぶつけて発信している。

できないことはできない。

やれることをやる。

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なにやっても楽しくないし、生きるための惰性で続けてることばかりで畜生ではあるが

シティボーイズ「仕事の前にシンナーを吸うな、」

これを見ることでまた延命されられた感じ。

正直言って、俺は馬鹿だから舞台を観に行ってもよくわからない。

劇場中継を自宅のテレビで繰り返し見て

十回目を越えたぐらいでようやく内容がつかめ

二十回越えて味がわかる。

映画もそうだ。ノーカントリーは100回以上見てる。

今年だけで。馬鹿げてる、中毒だ。

仕事の前にシンナーを吸うな、もっともっと繰り返し見よう。

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2017年8月18日 (金)

ザ・スライドショー  みうらじゅん&いとうせいこう

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シティボーイズライブを見るためにWOWOWに今月から入っているが

みうらじゅん&いとうせいこうのスライドショーも一挙放送していたため見ている。

仏像だったり、面白看板だったりをしつこく撮り続けるみうらじゅん。

それをスライドで掲示し、ツッコミを入れるいとうせいこう。

渋谷公会堂や代々木体育館、日本武道館、ハワイでの公演など。

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ロックンロール・スライダーズというトリオでの芸でもある。

みうらじゅん、いとうせいこうに加え、スライド投影機をメンバーとして認めており

スライダーズもスライド投影する一行のことだ。

お笑いであれ、演劇であれ、スライドは舞台演出を担う文化だったが

ここ10年ぐらいは映像を使う場合が増え

舞台でのスライドは減っている。

そうなると逆に価値が出てくるスライド芸だ。

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今の時代、誰でもスマホで動画を撮れる。

そしてそれを世界中に発信できる。

誰もがテレビ局を持ち、今すぐにも世界に向けて生放送できる時代。

ユーチューバーは最たるものだろう。

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スライドをステージに映しながら

下手に立つみうらじゅんと上手に立ついとうせいこうが喋り続ける。

静止画に対して情報を加え続け、世界を掘り下げ広げ続ける二人。

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明日はカシマスタジアムでアウェイ戦。

その一週間後のホーム浦和戦は

アウェイゴール裏1階2階をすべて浦和エリアにあてたため、浦和側のチケットが余る事態に。

日本平でアウェイ完全隔離するためにはそれしか方法がないし、

浦和サポーターは豪勢にスペースが使えますな。

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2017年2月28日 (火)

R-1ぐらんぷり2017  優勝はアキラ100%

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ピン芸人日本一を決めるR1ぐらんぷり。

まずはAブロック。

トップはレイザーラモンRG。

キャラクター漫談。

トランプ大統領に扮するRG。

英語漫談で通したのは珍しい。

静岡県民はのぞみが止まらないのでテロリストになるそうな。

そのぐらい言ってもいい世の中でありたいものだ。

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横澤夏子。

子供を二人乗せた自転車を運転する母親を演じるコント。

二人や三人のコントだと、その人数だけが存在するシチュエーションを作れるが

ピン芸人だと大勢の登場人物が存在するシチュエーションとなる場合があり

それを演じるハードルは高い。

横澤の芝居には的確さはあるが、一つ一つのリアクションに演技の情報量が少なく、

どれも同じような印象しか残らず、だらだらと流れてしまい、台本負けしている。

これを演じきるのは相当難しい。

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三浦マイルド。

フリップ芸。

二つのシチュエーションで両方通用する言葉。

面白いのだが芸人として評することができるのか。

放送作家が表舞台に立ってるだけ、となってしまうとつまらない。

もっともっと本人が魅力を発揮できるものだ。

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復活枠からサンシャイン池崎。

となりのトトロを一分で演じる。

一人何役も演じ続ける。これは演じるに楽。

すべての箇所を自分の持ちネタ、持ちギャグで落としていく。

リアクション爆発。裏切らないパワー。

自己紹介ネタを超えるものは未だ作れず。

だが自己紹介ネタの派生ですべてを乗り切っている。

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Aブロックが全員終わった。

面白く技量もあったのはレイザーラモンRG。

技量が不足というか、ハードルの高いものに挑戦しすぎているのが横澤。

あらゆる点において私には魅力を感じられない三浦。

自宅で笑い続けてしまった池崎。

実のところ池崎以外はまったく笑ってない。

もし自分が立場のある人間ならRGを推すけど、ただ面白かったのは池崎。

池崎かな。

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審査結果の発表。

サンシャイン池崎が視聴者票の後押しを受けて勝ち抜き。

審査員の票は意外と三浦マイルドが高かったな。

堀内健はピン芸に限界を感じ、フローレンスでコンビになり

それでも間に合わずネプチューンでトリオになった。

堀内健がもしピン芸人のままだったら。

そんな未来を見させてくれるようなサンシャイン池崎だ。

それにしても落ちたとはいえ、三浦マイルドは点が高かった。

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Bブロック。

トップはゆりやんレトリィバァ。

ゆるやかな音楽に合わせて踊りながら、一言ネタ。

ピン芸人のやり口の王道たる一言ネタ。

演じるハードルは低く、キャラクターの味付けでもっていく。

静かに終わった。

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石出奈々子。

ジブリのヒロインが大阪観光に行き、観察ネタを発していく。

サンシャイン池崎のジブリネタが馬鹿笑いできるのに対し

石出に対して笑えるかどうかは難しいところ。

ただスタジオでは観客も審査員も爆笑だった。

劇場で笑えるものも、お茶の間でテレビだと引いてしまう、そんな差だろうか。

スタジオでのウケ具合を見る限り、この芸人が行くのかもしれない。

ただ、テレビで見る状況だと、ついていけなかった。

自分もその場にいたら大笑いしてると思う。

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ルシファー吉岡。

先生コント。社会の授業。オーソドックスな手口。

横澤が演じきれなかったのに対し、ルシファーは演じきれている。

一つ一つのチョイスに無理がなく

汲み取ってやる必要がなく、すべてがダイレクトに伝わる。

大きな笑いではないが、漫才ならサンドウィッチマンに近いような

無理のない自然な笑いを提供している。

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復活枠から紺野ぶるま。

占い師。

女性芸人ならではの言葉のセンスがあっていい。

女子アナに対し、ぶち殺すぞの一言で終わる潔さ。

これはもっともっと洗練していけば

女性にしかできないピン芸の世界を構築できる。

久しぶりに可能性の塊を発見した。

コンビであれ、トリオであれ、これだけ女性ならではのセンスで魅せる人はいない。

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ですが、現時点ではルシファーが一番良かった。

可能性でいえばぶるま。

ルシファーかな。

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だがお茶の間投票ではルシファーとぶるまが少なかった。

審査員表は石出が圧倒。

あれだけスタジオが爆笑に沸いたからね。

だがあんまりついていけなかった。

スタジオは石出寄りにできあがってきた。

石出は30代で浅井企画なのか。

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Cブロック。

ブルゾンちえみ。

もっとも大きな勢いを感じる人物。

だがいつも一緒の子分達がいない。そこがどう出るか。

キャリアウーマンで音楽に合わせて漫談。

普段ほどはパンチが強くなかった。

やはり子分達の存在なしではパワーが弱い。

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マツモトクラブ。

事前に取った音声をかける。

音声で出演する人間との掛け合い。

自分の心の声も音声で発される。

雪の降った日のプラットホーム。

正直弱かった。なぜこのネタなのか。この芸人はここで限界を迎え終わるのか。

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アキラ100%。

裸一貫で股間をお盆で隠す芸。

扇風機を使った芸など、あまりできていないのが笑いだ。

どれもこれも上手くない。

そこが笑いになっている。

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復活枠はおいでやす小田。

恋人とレストランで話す男。

なんでも本気で思う恋人につっこみ続ける。

このスタイルでやるのが良いことなのか悩む。

面白さの塊があるとして、この表現方法がそれを発揮するベストなのか。

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Cブロックはアキラ100%だな。

問答無用でアキラ100%。

他の選択肢を思いつけない。

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ブルゾンちえみが視聴者票で首位。

アキラ100%は二位。

だが審査員の票を集め、アキラ100%が勝ち抜け。

ブルゾンちえみはネタが飛んだそうで泣き続け

これは良くないな。

もっと鉄壁なる女であってほしかった。

キャリアのなさが露呈した。

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だがこのキャリアの無さが人気爆発にとって神風となることも多い。

普段トリオで演じているのにピンだけで舞台に立つのは難しかったろう。

ときどき言葉が出ずに失敗していた。

そこを堂々と乗りきるキャリアが、売れるのには足かせとなることも多い。

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ファイナルステージ。

Aブロック勝者のサンシャイン池崎。

大きな斧を持った男のあるあるネタと称して、全然あるあるでないことを一人芝居。

ゲップをするわ、息を切らすわ、破天荒。

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Bブロック勝者、石手奈々子。

ジブリのヒロインがテレビショッピングをやったら。

ネタ全体として単調になりがち。

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Cブロック勝者、アキラ100%。

相変わらずの全裸で股間隠し芸。

蝶ネクタイがいるかどうかは悩ましい。

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三人全員が二本目の方がパワーダウンだった。

この手のコンペティションで仕方ないこと。

まずはグループリーグを勝ち抜かなくては始まらない。

池崎かアキラか。

どちらもオンリーワンの存在だ。

どちらが優勝しても納得。

個人的には爆発できたサンシャイン池崎を推したい。

アキラ100%はマイクのガムテと蝶ネクタイがしっくりこなかった。

アキラのスリルか、池崎の爆発か。

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お茶の間投票はアキラ100%。

審査員票はアキラ100%に集中。

圧倒的な優勝だった。

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まあ、いつ出てもこの人は優勝できただろう。

これまでなかなか決勝に出られなかったのは、生放送の壁や倫理的な問題か。

出たらもう優勝しかない。

そんなアキラ100%だった。

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アキラ100%がこの先、どう活躍していけるか。

このまま様々な番組には出られない。

服を着てしまえば価値がない。

イベント営業で稼ぎつつ、ネタ番組だけに出続けるというライフスタイルかもしれない。

R-1ぐらんぷりはアキラ100%の優勝で幕。

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2016年12月20日 (火)

THE MANZAI 2016

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クラブワールドカップと放送時刻が被ったザマンザイ。

録画を見たが、今年はきゃいーんが良かった。

去年は全然な内容だが

今年は全盛期のヒットネタ、小学六年生の買い方を彷彿させるような勢いだった。

小学六年生自体がもう廃刊してるし時代だ。

テレビや車を持たない若者という漫才だった。

あの馬鹿らしいボケはウドさんでこそ生きる。

千鳥の粘っこいやり取りは生で見たいもの。

爆笑問題は芸能ネタすぎて、ついていけなかった。

政治ネタならまだついていけるが、最近の芸能人は詳しくない。

上手いのに残念だな。

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タイムマシーン3号はM1にキャリアオーバーで出られないそうで。

デブと食い物で攻めていく。

またM1の敗者復活でもあと一歩だったミキ。大阪ならではのしゃべくり。

小劇場で見たらどんな迫力だろうと気になるコンビ。

銀シャリのような節度ある漫才が売れたあとは

ミキのような刺激が欲しくなる。

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